先日、長年愛用したマグカップが割れてしまいまして。
ならばと、せっかく沖縄に滞在しているのでやちむんのマグカップを買うことにしました。
やちむんとは沖縄の言葉で焼き物のことですね。
壺屋のやちむん通りです。
初めて来ました。住所は沖縄市壺屋一丁目界隈。
なんか感じの良い石畳の道が続いてます。
ただ、ぷらぷら散歩するのも楽しそうです。
約50の窯元やショップ、カフェなどがありまして、国際通りなんかとは一味違う、昔ながらの
沖縄といった風情です。
やちむんの窯が壺屋に多いのは1682年に琉球王府が各地に点在していた窯場を現在の沖縄県
壺屋周辺に集めたのがきっかけと言われています。
当時、瓦の需要が増大したため、資源を効率よく使うために窯場の統合が行われたとされています。
その後太平洋戦争により沖縄は戦火に包まれますが、壺屋周辺は奇跡的に戦火を免れたそうです。
良い感じのお店が並んでます。
今日は時間があるのでのんびりお店を覗いていきたいと思います。
ここでお勉強。
壺屋焼きには大きく分けて「荒焼」と「上焼」と呼ばれるものがある。
荒焼とは14~16世紀にベトナム方面から伝わった焼き物で釉薬をかけずに1000度の温度で焼き締る。
陶土の風合いを残したままで、酒をいれる甕や魔除けで知られるシーサーも多くはこの荒焼である。
上焼とは17世紀以降、朝鮮陶工らによって始められた絵付け陶器。陶土に白土をかぶせて化粧し、
色付けして釉薬をかけて焼成したもの。
多くは化粧後に彫刻文様を施す。描かれる絵柄は動植物、風景、抽象画など多岐にわたる。
魚紋は特に数多く壺屋焼の象徴となっている。
私達が沖縄でよく目にする「やちむん」のイメージと言うと素朴でどっしりして、ちょっと
ぽってりした生活に根差した普段使いの器という感じです。
伝統的なデザインから新進気鋭の若い作家さんの作品までいろいろな作品が楽しめます。
赤瓦の古民家を改装したショップが素敵ですね。
壺屋やちむん通り、猫多し。
色々見てきたんですがコレというものが見当たらない為、桜坂劇場の2Fにある陶器のショップでも行っ
てみるかと八軒通り商店街の近くを歩いておりますと、
こんな看板を見つけました。琉彩BLUE
工房琉泊という陶器のお店です。
いつの間にこんな店が出来たんだろうか? この場所以前は洋服屋さんだったような。
カップやらお皿やら取り扱ってるようです。
その中でも店頭に並べてあった、このコーヒーカップやらおちょこ。
手に持った時の表面のざらっとした質感と内側の青い釉薬のグラデーションが美しい。
思わず一目惚れして、このカップを買ってしまいました。
一点ものだそうで一つ一つ形が違います。
後でネットで調べてみますと比嘉洲南夫さんという方の作品だそうです。
なぜかいつものコーヒーが美味く感じられる。
よい買い物が出来ました。
これからも大事に使っていきたいと思います。
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2023.03.25
沖縄メシ。
「沖縄天ぷらそば」ってどうでしょう