
沖縄県を南北に貫く大動脈、国道58号線。県民にはゴーパチでお馴染み。
知っている人は知っている話なのだが実はこの国道58号線は起点は鹿児島県なのである。
鹿児島市内を起点とし種子島、奄美大島を経由して沖縄に至る総延長879kmに及ぶ海の道なのだ。
車が通行できない場所が何故国道なのかと思われるかもしれないが、道路交通法第2条によれば道路の定義としては「一般交通の用に供する道でトンネル、橋、渡船施設、道路用エレベーター等、道路と一体となってその効用をまっとうする施設又は工作物及び道路の付属物で当該道路に付属して設けられているものを含んだもの」とある。
要するに、たとえ海の上であろうが1本の交通系統として認められれば国道として認定されるのだ。
その意味で58号線の場合もフェリー航路は国道なのである。
海上を通る国道は日本中にある。
本州と北海道の間には国道279号、280号、338号の3本の国道があり、東京湾を横断する横須賀と千葉県富津のフェリー航路も国道16号線の一部である。
ちなみに階段国道なんてのもある。青森県弘前市にある国道339号線は細い道路を抜けるといきなり階段になっている。もちろん車は通行できない。現在は手すりを付けるなどとして実際は歩道として使われているようである。
今日は天気も良いので58号線の終点から逆にたどって沖縄本島の起点までドライブしようと思う。
国場川にかかる明治橋のたもとに国道58号線の終点の碑が置かれている。
では明治橋を出発。
下道をトロトロ走るのはだるいので許田までは高速を使うことにする。

高速に乗る前に腹ごしらえ。
いつもの宮城スーパーさんで「ポーク卵」を買う。

また値上がりしている。

ここの「ポーク卵」もどんどん小さく薄くなっていく。昨今の米の値上がりや食材の高騰は仕方がないのだろうが。
宮城スーパーさんの「ポーク卵」は沖縄で一番美味いと思ってたんだけどなぁ。
沖縄道那覇料金所を通過。

E58/うるま市付近。
やはり天気が良いとドライブも楽しい。
許田のICを下りる。ここまで那覇を出てから約1時間。
道に駅許田でいつものおやつを仕入れる。
えびすやさん。
こちらの「えびすまんじゅう」が美味いんだよ。私のブログでも何度も紹介してますけどね。
30個入り600円也を購入。

一口サイズなのでついペロッと食べてしまう。

さらにブルーシール名護店でアイス休憩。
ここまではいつものルーティンワークである。
58号線をひたすら北上。左手に海を眺めながら走行する。
ここから先はホントに変わらない景色が続いて行く。
道の駅ゆいゆい国頭のあたりから腰が痛くなってくる。
天気が良いので茅打バンタで休憩。
ヤンバルには何度も来ているがここに来るのは初めてだ。

高さ80mの断崖の上にある展望デッキからの眺め。風が強い。


辺戸岬を左手の見ながらさらに車を進ませる。
木々のトンネルの間を抜けると奥集落がもうすぐだ。
奥共同店を過ぎると小さな橋が見えてくる。

なんか標識のようなものが見えるけどあれか?

到着!
58号線起点Originと書かれている。
鹿児島市から850km。はるばるやって来た沖縄本島における58号線の起点である。

鉄道みたいに0キロポストとか言うのだろうか。
ここから先は国頭東線県道70号である。

石碑に書かれた銘文「一般国道五十八号について」
一般国道58号は昭和47年5月15日の本土復帰に伴い国道として指定された。
一般国道58号は鹿児島県鹿児島市を起点とし海上を渡り種子島、奄美大島を経由して沖縄県那覇市(明治橋)を終点とする路線である。
一般国道58号が沖縄県内に初めて上陸する地点が当地(沖縄県国頭村国頭村字奥新田原541番地の1)となっている。
本土復帰に伴い国道に指定されたというのが感慨深い。
しかし何故起点がここなのだろうか。
内地から来たフェリーは本部港を経由して那覇港に入港する。
本部港が起点でも良かったのではないか。何かいわれがあるのかと調べてみたが分からなかった。
まあどうでもいいか。
ここまで車で約2時間半。普通の沖縄観光では飽き足らなくなった方にお勧め。
話のタネにはなると思います。