
日本全国、ご当地メニューがあります。
その土地でしか味わえない、あるいは発祥の食べ物を食べるのは旅の醍醐味の一つでしょう。
福岡にも、もはや全国区になってしまいましたが豚骨ラーメンやもつ鍋、焼きうどんなんてのがあります。
沖縄にも沢山あります。私が一番衝撃を受けたのは「ちゃんぽん」ですかね。
沖縄に仕事で通いだした頃です。もう随分前のことですが。
その日は朝から「ちゃんぽん」の口になっていて昼飯は「ちゃんぽん」食べようとワクワクしてました。
福岡県民にとって「ちゃんぽん」とは豚骨の白濁スープに中太麺、炒めた豚肉、海鮮、野菜が丼に山盛りになって出てくる物です。
昼時になり近所の食堂に入店。席に着きメニューを確認して早速「ちゃんぽん」を注文しました。
その時私は気が付くべきだったのです。壁に貼られた短冊には「チャンポン」550円スープ付とありました。
ちゃんぽんにスープ?とは思いましたが、それも沖縄流かなと思い深く考えもしませんでした。
運ばれてきたものを見てビックリ。平皿にてんこ盛りの野菜炒め。恐る恐る野菜をはぐってみるとそこにあるのは麵ではなくご飯。頭の中に「?????」
沖縄の奥深い食の文化に触れた瞬間でした。
以後私の中では「沖縄チャンポン」と呼んでおります。ちなみに沖縄チャンポンはコーンビーフが入ったものが好きです。
以前のブログでも紹介しましたが「イナムドゥチ」なんて言うメニューもあります。
これを食べ物の名前だと分かる人は沖縄県民以外にはいないと思います。もはや妖怪の名前としか思えん。
2024.03.17 沖縄メシ 「イナムドゥチ」をイマジンしようぜ。

さて沖縄の食堂ではたいがい「煮つけ」というメニューがあります。
その日は朝から今日の昼飯は魚が食べたいなと考えておりました。
現場近くの食堂に入り、メニューを眺めると「魚フライ定食」「サバ定食」「煮つけ定食」とありました。
今日の気分は煮魚だなと思い。煮つけ定食を注文しました。
そして運ばれてきたのがこちらでした。
煮つけで再び頭ねじれる。

こちらは武ちゃん食堂さんの煮付け。
再び頭の中が「?????」でしたね。
私は煮つけといえばてっきり、魚の煮つけが出てくると思っていたのです。
まあこれも衝撃でしたね。今となっては懐かしいですが。
店によって違いますが、沖縄の煮付けは豚の三枚肉、島どうふ、かまぼこ、野菜(大根、ニンジン、青菜)、コンニャク、昆布、その他盛沢山。

メインは三枚肉にでっかい島豆腐。

お出汁の浸み込んだ噛み応えのある三枚肉。

野菜もたっぷり。
黄色いのは玉子焼きかと思いましたら、沖縄かまぼこです。

野菜のかき揚げ天ぷら
その他ミニ沖縄そば(又は味噌汁)、飯、漬物等が付きます。
私は今では「煮つけ」を注文する時は酒のアテとして注文しています。
これとオリオンの瓶ビールを1本飲んで1300円位ですかね。
煮つけを酒の肴にビール飲みながらナイターなんか見てると、これぞ正統なオッサンの夜の過ごし方だなーと自負しております。
〆にご飯とそばを食べたら、もうお腹いっぱい。栄町辺りの「せんべろ」に行くくらいなら絶対こちらがおすすめ。
是非皆さんも沖縄の奥深い食のカルチャーショックを味わってください。ではまた。

食堂のテレビ見ながらお酒飲むの楽しすぎ!(このおじさんは私ではありません)