太平通り商店街の近くを歩いていたらこんなお菓子を見つけた。
「黒糖あがらさー」というお菓子である。
多良間島産の黒糖を使ったお菓子のようだ。
「火・木・土はあがらさーの日」
この店の前はしょっちゅう通っているがこのお菓子の存在は気づかなかった。
人気商品のようで2個しか残っていなかった。
黒糖のお菓子は大好きなのでさっそく買っていくことにした。
この店自体は以前から知っていた。
店の前にいつも黒糖の塊を置いて若い女の子が手斧で「ドコッドコッ」と無表情に叩き割っている。
国際通りでよく石けんを泡立てているが、多分あれと同じようなパフォーマンスであろうがなかなかにシュールな光景である。
客寄せのつもりなんだろうが逆効果ではないか。
私なんかはつい身構えてしまう。
こんな感じ。ふんわり、もちもちとした食感。蒸しパンだね。
アガラサーとは蒸すという意味だそうで沖縄ではカステラや蒸しパンに近いお菓子の事もアガラサーと言うそうだ。
戦後、物資のない時代に小麦粉を美味しく食べるためのレシピの一つとして誕生したそうである。
最近ではタンカンやシークワーサー等、色々な果物をミックスしたハイブリットアガラサーも誕生しているそうで、これはぜひとも食ってみたい。
おっきな黒糖の塊が入っている。結構甘い。
うむ。これは珈琲よりも牛乳と一緒に食べたほうが美味しいかも。
話は変わるが沖縄に行くといつものぞくのが市場本通り沿いにある松原屋製菓さん。
並んでいる色とりどりのお菓子を見るだけでも楽しい。
サーターアンダーギーが名物だが洋菓子から沖縄独特のお菓子まで幅広く取り扱っている。
一個一個ばら売りというのが嬉しいね。
近くにもお菓子屋さんが何件か並んでいてホテルでのおやつ用に色々買って帰るんだけど
その中でも特に好きなのが「つゆくさ」というお菓子。
「露草」という意味なんだと思うけど、きれいなお菓子でしょ。
あんこも甘すぎず上品なお味。
お土産で福岡に持って帰りたいんだけど生菓子なんで日持ちしないのが残念。
その中で良く分からないお菓子がある。
ムーチーというお菓子である。
ちまきの様なものかと思って以前買ったのだが、どう食べたら正解なのかが分からない。
沖縄ではお馴染みの月桃の葉っぱにもち粉を水で練ったものを巻き、蒸しあげた餅菓子である。
ムーチー(鬼餅)は旧暦の12月8日(新暦では概ね1月)に健康・長寿の縁起物として食べられる。
鬼となった兄を妹が退治する沖縄の説話にも登場する昔から食べられていたお菓子だ。
これがねー、なんとも厄介な食べ物で月桃の葉っぱにベッタリとくっついているもんで手でははがせない。
結局、フォークでこそぎ取ったのだが、食べてみても特に美味しくはない。
沖縄の知人に聞いてみても「ムーチー最近食わねーな―。」とあまり関心がない様子。
ネットで調べても今一つピンとこない。
魔除けの為に吊るされた写真とかが沢山出てくるので、お盆の時にお供えする落雁みたいに実際はそんなに食べるものではないんだろうか。
誰か教えて!
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2023.07.20
沖縄メシ
那覇の町中華「竜丹」でラーメンセット。