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とんかつの店豚豚ジャッキーでロースかつ。


三回続けて豚のネタで恐縮である。

 

お前、豚ばっか食ってるなと言われるかもしれないが、その通り豚肉が大好きである。

 

昔は肉といえば牛肉で、最高の御馳走は焼き肉であった。

 

学生時代はバイト代が入ると「肉のハナマサ」で1000円の食い放題に行くのが楽しみであった。

 

 


ところが最近は牛よりも豚をよく食べている。

 

歳をとったせいなのか、牛肉がしつこく感じられ、豚肉を好むようになった。

その中でもトンカツが大好きなのだが、沖縄の定食屋さんで食べるトンカツはなぜか薄い。

 

ワラジのごとくデカくてそして、2枚入っている。

 

大概どこの店でも同じようなもんである。

 

これはやはり薄く切って調理時間を短くするためであろうか。

 

 

トンカツは分厚く切った、切り口の断面が少しピンク色をしているくらいが好きなのである。

 

そんな話を行きつけの飲み屋でしていたら、じゃあ「豚豚ジャッキー」に行ってみなと言われた。

 

「豚豚ジャッキー」!

 

けったいな名前である。

 

受けを狙った店名の店はたいして美味くない、といつも思っているのでこの店もどんなもんであろうか?

 

しかし「ジャッキーステーキハウス」なんて人気店もある。

 

ひょっとしたら沖縄の食肉業界には「ジャッキー与那嶺師匠」の下で修業したジャッキー一門なんてのが

 

あるのかもしれない。

 

 


もはや翌日は完全にトンカツの気分。

 

お店は久米2丁目。大きな通りを少し入ったところにある。

 

店に着いたのは11時45分くらいであったが、早くも7~8割がた席が埋まっていた。

 

運よくカウンターの席が一つ空いていたのでもぐりこませてもらった。

 

なかなかの繁盛店である。

 

 

厨房にはコックさんが被る帽子に清潔なコックコートを着たマスターらしき人が立ち働いている。

 

おおぉーー。なんか普通の定食屋さんとは雰囲気が違う。

 

「豚豚ジャッキー」などというとぼけた名前を付けているがここは名店なのかもしれぬ。

お品書きはこれだけ。

 

唐揚げもカツ丼も生姜焼き定食もない。

 

カツ一本で勝負しているようである。

 

山本綾香先生の豆腐ようなんてのも気になるが、ここはまずはオーソドックスにロースかつを注文してみた。

豚といえば昔は豚肉が全く食べられなかった。

 

特に豚の脂身が全く食えなかったである。

 

当時の給食には豚肉を使ったメニューが多かった気がする。

 

豚汁とか豚肉が入った野菜炒めとかビーフンとか。

 

特に豚汁の豚の脂身が食えなかった。当時、給食を残すものは食べ終わるまで昼休みに

 

遊びに行かせてもらえなかった。

 

今なら問題になるところであろうが、当時はそんなものであった。

 

 

同じく豚肉が食べられない隣の席のマサコちゃんと二人して、豚汁が入った器をにらんでいたもである。

 

マサコちゃんというのはすごいブス(と自分で言っていた)で「私はブスだからお嫁に行けない。」と

 

よく言っていた。

 

今思い出しても全然ブスじゃなかった(確かに個性的な顔立ちではあったが)。

 

思春期の女の子の気持ちというのは良く分からん。

 

 

その後、豚汁を何とか胃に流し込んだのか捨てたのかは覚えていない。

 

それが今や豚は脂身が美味いと能書きを垂れるようになった。

 

大人になったというべきか、これを人生の進歩と言わずしてなんとする。

 


注文して20分程して運ばれてきた。

 

飯と味噌汁とトンカツだけ。まあシンプルである。

 

ポテトサラダもマカロニサラダも小鉢の一つもない。

キャベツも何の彩もない千切りキャベツである。

 

豚だけ食え。

 

という思いが伝わってくる。

細かいパン粉が肉にまとっている。このパン粉も特注なんだろうな。

 

口に入れると衣がサクッというよりもパリッと割れ、かんだ豚肉の脂身の甘さが伝わってくる。

 

荒めのパン粉でサクサクしたトンカツも好きなのだが、やはり豚肉の味をかみしめるなら、衣は

 

薄い方が良い。

 

豚の脂というものは本当に人間を幸せにしてくれるもんである。

 

 

店のお母さんが「ご飯お代わり自由です」と言ってくる。3回目に言われた時につい、お代わりしてしまった。

 

ここのソースが自分にはピリ辛で飯がバクバクいけてしまう。

 

炭水化物ダイエット中のオッサンにはやばいことである。

 

 

 

すっかり満腹になって満足して店を出た。良い店であった。

 

次はアグー豚のトンカツを食べてみたい。

 

 

マサコちゃんは元気にしてるであろうか。嫁には行ったかな。 豚肉は食べられるようになっただろうか。

 

 

そんなことを考えながら満腹の腹をポンポンと叩きながらホテルにむかった。

 

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2023.06.08

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